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今年もナスターレースの国内の三大大会は終了して、10名のウィスラーカップ選抜チームが編成されまました。 おめでとう! 出発は4月11日。 U16はスーパーG、GS、SL U14はパラレルとGS、SL 過去に選抜されたことのある子もいれば、初めての子も。 各国チームと一緒に食事をしたり、パレードに参加したりと、彼ら彼女らのいい経験になると思っています。 どうしても書いておかないといけないと思ったことを書きます。
僕は観に行っていないのですが、北海道に会場を移して盛況だったようです。 そこでみんなが滑っているテクニックについて、ちょっとおかしいと思いました。 もちろん技術選がFISとかワールドカップとかのアルペンレースとは全くの別物だということが前提にありますし、内足加重と言っていた時期もあったりして、全くの別のスポーツだとわかっていて、こちらは気にしなければいいのでしょうが、それでも地方のコーチたちが少なからず影響を受けてしまうこともあり、さらに最近の滑り方(テクニック)はあまりにも方向性が違うと思ったので、書かせてもらいます。 強く感じたのは、先日白馬八方尾根でHEAD x VOLVOのイベントがあり、技術選上位にいた若手スキーヤーと一緒に滑って、技術選の滑りをしてもらい、真後ろで良く観察しました。 彼女は元アルペン選手なので、普通の上下動のある滑りもできる上で、 スキーの本来持っている基本的な動きを排除して、上下動なく、抱え込み(もどき)でターンが終わったらしゃがむ動作をしています。 本人もおかしいと思いつつも、こうしないと点数が出ないとのこと。 まぁ技術選の人たちは何か考えがあってやっているのかもしれないし、僕は批判するべき立場でもないので、僕の立場としては、アルペンスキー選手を目指すジュニアとそのコーチ・保護者が間違った方向に行かないよう、アルペンスキーのテクニックとして、何をどう考えるべきかを書いておきたいと思います。 そうしないと、万が一アルペンスキー選手を目指す子供達が、間違った技術を教わり、それを一生懸命練習しても、本当に違う山を登っていることになってしまいます。 ここから先はシンプルに書きたいと思います。 1) 上下動の重要性 ※よく聞くのが「頭を動かさない」という教え方。絶対にダメです!!! 多分トップ選手の頭があまり上下に動いていないというところから、来ているテクニックかと思いますが、それは結果論です。 子供達に教えることではないです。 そもそも、トップ選手たちは上下動をしていないわけではなく、上下動をしていて、たくさんの力が上下に動いている中で、左右に(内傾外傾)大きく動くから、結果、頭が動いてないように見えるのです。 真似るべきところは上下に動くところであり、頭の位置ではないのです。 ユースの頃に上下動をし続け、動きが体に染み込んで、初めて効率よく最小限の動きで最大の力を引き出せるようになるのですが、ユースの時代から動かなかったら、ずっと力を生み出すことを学ばずに大きくなることになります。 頭の位置の事を教える、しかも動かすなと教えるコーチは世界中日本だけかと。 ![]() ※これもよく聞くこと「山側に立ち上がってはいけない」 そもそも気にすべきことが違うかと もしこのためだけに立ち上がらないのだとしたら、そもそも速く滑ることを諦めていることだと思います。 単純に、立ち上がる動作をした上で、その動き方を変えればいいと思います。 特に、ターン終了時に外傾の姿勢から、くの字姿勢を維持したまま思い切り立ち上がれば、谷側に立ち上がる意識をしなくても、体は自然と谷川に立ち上がります。 海外のコーチは必ずターンが終わったら立ち上がるように教えます。 日本の選手たちも、もっとちゃんと立ち上がって欲しい。中腰から中腰に動いても、力を生み出せません。 ![]() 2) 力を生み出すこと、スキーを踏むという日本語 ![]() ![]() 3) 抱え込みの動作 ![]() ユースの教え方、アルペンスキーの技術論が海外と違うのも、言葉の壁による情報の少なさだったりするのだろうけど、日本のジュニア・ユースの選手層の厚さ、選手数の多さはヨーロッパにも対抗できるはずです。 そこにきて技術選のテクニックが「絶対に真似してはいけない」テクニックを良しとしているので、アルペンレーサーはぜひ正しい方向の練習をすることで世界を目指して欲しいと思っています。 いつもこういうことを書いてお叱りを受けたりしますが、子供達が一生懸命トレーニングしてワールドカップの世界を目指しているのだから、正しく導く義務が僕らにはあると思っています。 ![]() ご意見ある方はぜひ書き込んでください。 ▲
by gakuhirasawa
| 2017-03-31 15:49
| ski
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