マウンテンリゾート活性化のための環境シンポジウム開催
昨年も11月に池袋サンシャインシティにて開催しましたが、6月20日、21日に、ニセコ(北海道)にて第二回マウンテンリゾート活性化のための環境シンポジウムを開催します。

現在日本には約500のスキー場がありますが、この10年、日本のスキー場を中心とした山岳リゾートは元気がありません。スキー場の入場者数が年々減少傾向にあって歯止めがかからないからです。

それはなぜか!!!

私はその原因のひとつが、山でビジネスをしている人たちが、自然への取り組みが薄く、環境へ
の取り組みの意識の低さが原因だと思っております。

山に関わるビジネスを展開しているにも関わらず、日本の山岳リゾート関係者、主にスキー場経営者やホテル経営者などが、欧米のマウンテンリゾートに比べて、環境保護・保全に対しての認識と行動はとても低いのが現状です。

放っておくことだけが自然保護ではありません。知識に裏打ちされた手を入れることも自然を活性化させ有効活用する手段の一つです。それと、欧米ではホテルに宿泊するお客様への環境保護の提案として、連泊宿泊者へのタオル交換を減らす案内や、環境にやさしい洗剤の使用、分別ごみ箱の設置、ゲレンデでの禁煙などを積極的に行っております。美しい自然の中でこそ生きた環境教育ができるからです。

都市一極化が進む現在、そもそも自然を楽しむスポーツ、登山、トレッキングなど、山の観光事業はこれからますます成長していく可能性を充分秘めているマーケットです。一方で、多くなり過ぎてしまったスキー場を活性化することも、山でビジネスしている我々の死活問題でもあります。過去の過ちを繰り返さないように、自然と共存した姿での「スキー場のあるまちづくり」を考えるとき、もう一度、山と自然を中心とした観光産業を、そこに携わる人たちが真剣に考える必要があります。

この環境会議の主旨は、全国のスキー場関係者が一同に会し、リゾート運営・地元ホテル、自治体、用具メーカーなど自然環境を売り物とする我々が、人間が自然と共生・共存して自然を楽しむための取り組みを一緒に考え、ディスカッションする機会をつくり、それぞれが抱える各種問題を解決する糸口を見つけることです。
このシンポジウムは業界全体で取り組む勉強会にしていきたいと思っております。
そして、我々の行動が日本の次世代のスポーツ文化を創り、観光事業を生み、スキー場のある“まち”が活性化することに繋がると確信します。


【シンポジウム内容】
講演会 
各方面の専門家である各大学教授による基調講演。
様々な角度からのマウンテンリゾート活性化のヒントの講演。
分科会
それぞれの教授が進行する、小部屋で行う勉強会。
参加者からの意見、考え方等も交えたディスカッションルーム
懇親会
参加者・講師を交えた交流の場
清掃ハイキング体験
プロスキーヤーと子供たちと一緒にスキー場のごみ拾いをしながら、各先生方に木や自然について楽しく教えてもらう。

【シンポジウム スケジュール】
【初日:金曜日】
12:30~ 受付
13:30~オープニングスピーチ/基調講演
13:40~15:40マウンテンリゾート活性化に向けて講演
☆自然、歴史・文化、物産の再発見とコミニュティ・ビジネス展開
(神原理・専修大学/矢口正武)
☆マウンテンリゾートから発信する文化・体験できる自然の再開発
                (仁木國雄・電気通信大学)
☆スイスのスキー場を参考に、日本でできること(服部英一・拓殖大学准教授)

――休憩20分――

16:00分科会【勉強会】
☆スキー場のあるまちづくり・コミュニティビジネスの可能性
(進行リーダー:神原理・矢口正武)
☆マウンテンリゾートから発信文化・体験できる自然の再開発
(進行リーダー:仁木國雄・平澤岳)
 
18:00懇親会~解散

【2日目:土曜日】
10:00基調講演 ロス・フィンドレー氏 ニセコ・アドベンチャーセンター代表
【マウンテンリゾートのオールシーズンスポーツの事例と可能性】
10:40 分科会【勉強会】
☆スイスのスキー場に学ぶ山岳観光活性化策・環境対策
(進行リーダー:服部先生)
☆雪と環境授業 (講師:仁木教授) 
    ※地元子供たちも参加!!!たのしく雪と環境について学ぶ

――休憩60分――

13:00-14:30スキー場にて清掃ハイキング体験【一般・地元子供達参加】
15:00宣言採択

~~~~~~~~~概要~~~~~~~~~~~~~

開催場所: 北海道ニセコ ホテルニセコアルペン

開催期日: 2008年6月20日(金)~21日(土)

対象予定: 主にマウンテンリゾート関係者全般・一般参加可能
【スキー場経営者、ホテルなど宿泊施設経営者、スキースノーボードスクール関係者、自治体
関係者、プロスキーヤー・スノーボーダー、スキー用品メーカー関係者など】
※土曜日:地元小中学校の子供達も参加

主  催: 『マウンテンリゾート活性化のための環境シンポジウム』実行委員会

特別協力: 日本スキー産業振興会・I LOVE SNOWキャンペーン事務局

協  賛: 株式会社東急リゾートサービス、株式会社ICI石井スポーツ

共  催: NPO元気・まちネット、ゴールドピークス・プロジェクト、ウィンターリゾート’09

後  援: ニセコ町、倶知安町、有限責任中間法人ニセコ倶知安リゾート協議会、北海道新聞社、信濃毎日新聞社(長野)、日本職業スキー教師協会、全日本スキー連盟、ナスターレース協会、グローバルスポーツ・アライアンス、ニセコ・アドベンチャーセンター

参加費用: ¥3,000-/名(2日間) (懇親会費約¥4,000-は別途)【宿泊・食事含まず】

参加募集: 100名 ~ 300名予定 
参加ご希望の方はkankyo@goldpeaks.jpまで氏名・電話・参加日(金・土)をお知らせください。

宿泊が必要な方
株式会社ニセコリゾート観光協会で手配可能です。【担当加藤・久保】


一般の方、スキーに興味ある方、ない方、どなたでもご参加いただけます

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【講師プロフィール】
仁木 國雄(にっき くにお) 電気通信大学教授
専門分野:物理学・スポーツ工学
<研究テーマ>
雪とスキーの摩擦現象の解明(スキーが良く滑るのは何故か)
分子内および分子間に働く弱い相互作用の本質と役割の探求

1945年9月7日終戦直後の広島生まれ。長野県八ヶ岳山麓で子供の時期を過ごし、スキーやスケート、山遊びに明け暮れた。電気通信大学卒業、理学博士、第17次南極地域観測隊員として越冬し、内陸みずほ基地で昭和基地とのオーロラ同時観測を行った。電通大で1年生の化学実験の面倒を見て40年が過ぎようとしている。研究分野は物理化学で、「分子の構造や機能、特に分子間の相互作用の役割探求」で有ったが、この10年は「スキーの摩擦抵抗の研究」に没頭している。また、スキー部、スキー同好会、ワンゲル、テニス同好会などの顧問も併任し、学生達とのスポーツ交流を楽しんでいる。北アルプス山麓アドベンチャーゲームズ連続5年参加中。電通大スキー科学研究会; http://ssro.ee.uec.ac.jp/ssro/Ski-science/ski-science.html

神原 理(かんばら さとし)専修大学商学部教授
専門分野:商品学
<研究テーマ> 
商品学(消費社会における商品研究)、商品(商取引)を通した社会・経済的課題の解決

1965年愛知県生まれ。兵庫県立大学(旧神戸商科大学)大学院博士課程修了。同大学助手・講師を経て、1999年に専修大学助教授、2007年に教授。
専門分野は商品学。環境問題や地域活性化、社会的弱者の支援といった社会・経済的課題の解決を図る社会的事業(ソーシャル・ビジネスやコミュニティ・ビジネス)の研究を行っている。スキーの師と仰ぐ矢口正武氏らと山形を中心にフィールド・リサーチを行い、観光をとおした地域活性化の課題に取り組んでいる。等身大で暮らせる地域のしあわせなまちづくりとは、どうあるべきなのか、旅先で悩みながら酒を飲むことが数少ない生き甲斐。
著書『コミュニティ・ビジネス』白桃書房、2007年。『現代商品論』白桃書房、2006年。

服部 英一(はっとり えいいち) (学)拓殖大学政経学部准教授
1957年広島生まれ。日本体育大学体育学部卒業後、同大学院体育学研究科修士課程を1982年に修了。1986年より拓殖大学に勤務し、ネット環境を利用した技術指導方法論の研究に従事。
2002年スイス・ベルン大学スポーツ科学研究所に客員講師として在籍し、スポーツ映像教育システムの研究・開発を手がける。 研究活動の中で、さまざまな山岳観光地に赴くことができ、成熟した山岳観光地の実態も学ぶことができたので、帰国後、機会がある度に紹介をしている。
共著:「Multilingual Dictionary of Snow Sports Instruction for Asia」スキージャーナル社


ロス フィンドレー  ニセコ・アドベンチャーセンターNAC代表
NACニセコアドベンチャーセンター代表取締役
オーストラリア・キャンベラ大学スポーツスタディ卒業。‘95年3月NACニセコアドベンチャーセンターを設立。
アメリカ、スイス、日本、オーストラリアにて、スキーインストラクター/ガイド、スポーツテスター、フィットネスプログラマー、身体障害者のためのスポーツコーディネーターとしての経験を積む。サッカー、空手、水泳、陸上、モーグルスキー、ロデオカヤックなど様々なスポーツに取り組んできた、最近では、多数のロードサイクルレースに参加している。

1964 オーストラリア・メルボルン生まれ
1985 オーストラリア・キャンベラ大学スポーツスタディ卒業
1995~ NACニセコアドベンチャーセンター設立

創業・ベンチャー国民フォーラム起業家部門「地域振興賞」受賞
観光カリスマ百選認定
地域中小企業サポーター
「地域活性化伝道師」に選定 (平成19年3月30日―平成20年3月31日)
第2期地域産業おこしに燃える人の会選定委員会
「地域産業おこしに燃える人」に選定
・ 北海道アウトドア資格認定等委員会委員及び総括審査会の審査員
・ 北海道の観光を考える百人委員会委員
・ 北海道観光審議会委員
・ 北海道観光ベンチャービジネスタスクフォース委員
・ 国土交通省北海道開発局・北海道夢未来懇談会委員
・ 経済産業省・集客交流サービス研究会委員
・ 創業・ベンチャー国民フォーラム幹事
・ 北海道教育委員会講師バンク登録講
・ 二セコ倶知安リゾート協議会 代表理事
by gakuhirasawa | 2008-06-11 13:17 | 仕事
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